安堀雄文記念館(2006-2015)

【お知らせ】

安堀雄文記念館は2015(平成27)年3月15日(日)をもちまして閉館いたしました。

2006年の公開以来たいへん多くの方にご訪問いただき、感謝の言葉しかございません。展示品の再公開等につきましては、決定し次第こちらでお知らせいたします。

 

 

 

越後妻有アートトリエンナーレ2006 作品。

 

江戸時代に十日町へやってきた渡りの織物職人、安堀雄文が発明したとされる論理回路的な装置を、残された資料から再現。それらを記念館として公開する計画です。十日町市下条地区の使われなくなった公民館の2階を改装し、そこに再現品を展示しています。

 

安堀雄文は架空の人物です。雄文が考案したとされる発明品のデザイン、機能、残された資料、解説文の雄文に関する記述などはすべて作者が創作しました。その他の歴史的、技術的記述は、資料にあたって引用しています。十日町は伝統的な絹織物の産地です。そして織物機械に用いられていた制御方式は、コンピュータが進歩する過程において技術的発想の重要な手がかりとなりました。したがって織物職人である雄文が論理回路的な発想を得たとしても不自然ではない、という設定です。

 

雄文のモデルは十日町に絹縮の技術を伝えたとされる織物職人宮本茂十郎で、そこに作者自身の先祖である鏝絵職人入江長八(伊豆の長八)のイメージを重ねています。

 

 

ANBORI Yubun Memorial Museum(2006~2015)

Works for Echigo-Tsumari Art Triennale 2006.

Memorial Museum for a fictitious craftsman.