雨乞い祠

 

 

 縄文の住居跡などの寸法には350mmを単位としたモジュールが広い地域で見られる。縄文尺と通称されるこの単位は運用にあたっても興味深い法則がある。

 青森県三内丸山遺跡の六本柱建物跡は、隣り合った柱がすべて4200mm間隔で並んでいる。これを350mmで割ると12。柱の本数は6。他の一般住宅に掘られた炉の縦横比率は4、3、2で測られる。縄文人が12進数の知識を持っていたかは定かでないが、明らかにこれらの数値を意図的に使用していた。

 氣象儀は先史時代からの記憶を受け継ぎつくられたと設定している。そのため寸法は、縄文尺と12進数の法則を基準にして定めた。 (図中の寸法は縄文尺単位)

 

 氣象儀の制作規模は予算、製作期間、耐久性、などの条件により変わってくる。ここでは縄文尺12単位(4200mm)で本体を制作する計画図を示す。